2032年4月 2日

債務整理でブラックリスト状態に!過払い金返還請求の場合は?

はじめに

消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどの借金問題は、債務整理すると有効に解決出来ますが、債務整理すると「ブラックリスト」状態になって借り入れができなくなります。ブラックリストとはいったいどのような状態なのでしょうか。過払い金返還請求をした場合にもブラックリスト状態になるのかも気になります。今回は、債務整理や過払い金返還請求をした場合の個人信用情報への影響について解説します。

1. 債務整理するとクレジットカードが作れなくなる!

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などの手続きの種類があります。借金がある場合、司法書士などに相談依頼して、適切な債務整理手続きを執ればたいていの借金問題は解決出来ます。ただ、債務整理手続きを利用すると、信用情報機関が保有する個人信用情報に事故情報が記録されて、金融機関などからの借り入れができなくなります。住宅ローンや銀行カードローンを利用することも出来ませんし、車のローン、消費者金融のキャッシングなども利用出来ません。

自分名義で、クレジットカードを新たに発行することも出来なくなります。 これは、金融機関や金融会社は融資の審査の際、信用機関における個人信用情報の内容をチェックするので、その際事故情報があると審査に通らなくなってしまうからです。この状態を俗に「ブラックリスト」とか「ブラック」と言っているのであり、実際にそのようなリストがあるわけではありません。ブラックリスト状態は、債務整理手続き後だいたい5~7年程度続きます。

2. 過払い金返還請求とは

過払い金請求をした場合にもブラックリスト状態になるのかという質問もとても多いです。過払い金請求とは、簡単に言うと払いすぎ利息を取り戻す手続きです。過去、だいたい平成20年頃以前は、多くの消費者金融やクレジットカード会社のキャッシングサービスなどで、利息制限法を超えた高金利での取引が普通でした。ところが、裁判所により、これらの利息制限法を超えた利息についてはすべて支払必要のないものと判断されたので、払いすぎ利息として取り戻すことが出来ることになりました。この払いすぎ利息のことを「過払い金」と言います。過払い金は、取引期間が長い人や取引額が大きい人の場合だと、ときには100万円を超える多額になることもあります。任意整理などの債務整理手続き中に過払い金が発見されることも多いです。

3. 過払い金返還請求しても信用情報にキズはつかない

借金しているにもかかわらずお金が戻ってくるという過払い金ですが、過払い金請求をしても信用情報に事故情報が記録されるのでしょうか。実際、過去には過払い金請求をしただけでも信用情報にキズがついてブラックリスト状態になっていたことがありました。しかし、今は過払い金請求をしただけで、信用情報に事故情報が記録されることにはなりません。もし間違って事故情報が記録されてしまった場合には、各信用機関に対して訂正請求を申し立てて、抹消してもらうことが可能です。過払い請求をして借り入れが出来なくなったりクレジットカードを作れなくなった場合には、信用情報に個人情報開示の申立をして、内容を確認しましょう。そして、もし間違って事故情報が載っていれば、速やかに訂正請求をしましょう。

まとめ

債務整理をすると個人信用情報に事故情報が記録されて、借り入れができなくなります。消費者金融などとの取引が古い場合には過払い金請求が出来ることがありますが、過払い金請求をしただけではブラックリスト状態にはなりません。間違って事故情報が記録された場合には訂正請求をして抹消してもらうことが可能です。

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